働く場所とそれぞれの特徴を紹介

救急ナースの勤務場所である救急医療施設は、24時間365日いつ患者が運ばれてきても対応できるように、患者の症状や状態に合わせて初期、二次、三次と3つの段階で対応場所が分けられています。それぞれの施設によってICUや救急病棟の併設の有無、初期診療の体制などが異なるため、救急ナースの転職先を探す際は各勤務場所の違いについても確認しておきましょう。

3つの段階のうち初期にあたる初期救急医療施設では、症状や状態の程度が軽い患者を対象としています。一般外来が休診している夜間や休日に対応する施設です。入院・手術を伴わない医療を初期救急と呼びます。休日や夜間に対応できる初期救急医療施設は、各都道府県に数ヵ所ずつ設置されています。3つのうち2番目の段階にあたる二次救急医療施設は、初期救急医療施設のように夜間や休日の診療を行うことに加えて、ひどい症状を抱えている患者にも対応することが可能です。緊急搬送されてきた患者のうち、入院の必要な方を受け入れています。

最後の段階にあたる三次救急医療施設は、そのほかの施設では対応が難しい重症な患者を受け入れています。心肺停止や心筋梗塞などの患者に対応し、救命救急センターと呼ばれています。3つの段階に分けられる救急医療施設のほか、ドクターヘリに乗って災害現場に駆けつけて救急看護を行うのも救急ナースの仕事です。救急看護の専門知識を持っている場合、救急ナースを志す看護師に対して教育指導を行っていることもあります。